キアシシギは、春と秋の渡りの時、あちこちで見かける、ありふれたシギなので、あまり注目されないシギです。
でも、このシギは、いつも早い時期に干潟に現れ、ピューイ、ピューイと啼きながら、夢中にエサをあさって、ユーモラスに歩き回る、愛嬌(あいきょう)のあるシギなのです。
このキアシシギよりも一回り大きく胸の模様が密で黒っぽいメリケンキアシシギは、とても人気のあるシギですが、干潟ではあまり見られないようです。
今回も谷津干潟のあちこちで普通のキアシシギを、たくさん見ることができました。
「いそがしや 誰が追はへて 鴫(しぎ)の声」 (正岡子規)