なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

手賀沼遊歩道のウグイス

(老鶯児 一首)「春もやゝあなうぐひすよむかし声」与謝蕪村 手賀沼遊歩道のウグイスの初音を聞いてから、少し経ちますが、まだ、老鶯の声では、ありません。しかし、あまり上手でない鳴き声しか聴いていないので、蕪村の自嘲の句が、相応しいかもしれませ…

柳、青める日

柳が芽吹く頃、手賀沼遊歩道を歩いていると、いつも思い出すのは、子供の頃、姉がよく歌ってくれた、歌謡曲「夢淡き東京」です。この歌は、昭和22年6月、詞:サトウ八ロー 曲:古関祐而 歌:藤山一郎が歌う明るい青春賛歌です。「♪♪柳、青める日 燕が銀座…

可愛い雌のジョウビタキ

「鶲(ひたき)来て色作りたる枯木かな」 は原石鼎の句です。俳句で「ひたき」といえば、ジョウビタキのことだそうです。この子は、枯れ木にとまるだけでなく、田圃にも、葭原にも、あちこち飛び回り、目をくりくりさせて、楽しそうでした。ジョウビタキの雌…

手賀沼遊歩道のコイカル

今年は、遊歩道に餌が少ないのかコイカルがいつものように姿を現しません。今年は、撮れないのかと諦めていたら、突然、「ヒーコーキ]と綺麗な声が聞こえました。今日は、撮れると勢い込んだのですが、最近コイカルは、隠れるのが上手になったのか、全身を…

早春のクイナ

北本自然観察公園でクイナに会うことができました。クイナは、警戒心の強い鳥で、夜行性のため、あまり明るいところにでてきません。この日も、茂みで、キャッキャッと声はするのですが、なかなか姿を現しません。お昼から、午後2時まで待機して、ようやく…

雨の沈丁花

雨の中、春告げ花 沈丁花の花が、咲いています。今年は、寒かったので、今まで、ジンチョウゲの花に気付かなかったのですが、やはり、春は、いつのまにか忍び寄ってきていたようです。「沈丁花春のゆふべの庭の面に にほひ冷たくひろごりにけり」 (金子薫園…

早春のアオジ

冬、アオジは、あちこちで見られます。カメラを構えて撮ろうとすると、直ぐ逃げられて1枚くらいしか撮影できないことが多いのですが、秋に里にきてから、時間も経って、少し人慣れしたのか、最近は、あまり人を恐れ無いため、何枚も撮影することができまし…

雨の日のカワセミ♀

天気予報が外れて生憎の雨です。雨の中でもカワセミは、頑張って、餌とりしていました。雨に濡れながら、ジット水面をみつめています。動きません。飛びこみましたが、餌とり失敗。飛んで行きました。雨の中で撮影していると、頭のフードから水滴が滴り落ち…

春の想いーフキノトウ

寒い日がつづいています。都市公園の水辺に春を告げる浅緑色のフキノトウを見つけました。生命力の強いフキノトウをみて、ウーラントの詩に作曲したシューベルトの歌曲「春の想い」を思い出しました。「輝かしい生命が溢れる春のように、私も新しい人生を歩…

鳥の王さまーミソサザイ

西洋の民話では、ミソサザイは、鳥の王さまです。「鳥たちが集まって、いちばん高く飛べたものを自分たちの王として認めることになりました。ワシは太陽まで昇って行き、戻ってくると自分の勝ちを宣言しました。ところがミソサザイは、私はもっと高く昇った…

恋の季節ーカワセミのペアリング

小さな池のカワセミの雌が、中くらいの池のカワセミの雄のところに通っています。春のペアリングの季節です。これから、巣作り、産卵、子育てと忙しくなります。「よころびかのぞみか我にふと 來る翡翠の羽のかろきはばたき 」(片山廣子『翡翠』より)

彼岸の頃のミソサザイ

苔の水辺にミソサザイが遊んでいます。チュッという鋭い声で鳴きながら、チョコマカ動きまわります。体はスズメより小さくて、そのわりに足が長いですね。面白いことに、ミソサザイは、小さなクリクリする目で、キョロキョロして動き回りながら、短めの尾羽…

青空に白梅開花、メジロ来る。

玄関のドアをあけると、ウグイスが、「ホーホケキョ」と高らかに囀っています。昨日の下手な囀りから、随分上手になりました。屋根越しに、家の近くの梅林が、白く美しい姿を見せてます。いつの間にか開花しています。冷たい風が、ザーと吹きますが、上天気…

渡良瀬遊水地のチョウゲンボウ

3月18日、日曜日の渡良瀬遊水地朝の天候は、曇りで霧が深く、とても撮影できる状況ではありませんでした。そんな時、チョウゲンボウらしき鳥がホバリングし始めました。一応、撮影しましたが、距離が遠いのと、霧のため、ハッキリ映りません。そのうち、…

手賀沼遊歩道のモズ♀

いい天気が続きません。特に、土日は、雨の日が多いですね。手賀沼遊歩道のモズの雌を掲載します。鳥影が少ないこの季節にこの子に会うとホットします。モズは小さな猛禽のわりに可愛いので何回撮影してもうれしいものです。「雨の村暮れかけて鵙(もず)の…

ソデグロヅルとコハクチョウ

コハクチョウと一緒の塒で寝起きしている、ソデグロヅルを、沢山いるコハクチョウの中から見つけ出すのは、とても簡単です。体の大きさは同じようですが、足が長いので、背丈が大きく目立ちます。嘴もながくて赤いのも目立ちます。鶴はスマートですね。

ソデグロヅルの飛び出しから飛翔までの連続写真

早朝、ソデグロヅルは、コハクチョウたちと一緒の塒から、えさ場に向かって飛び立ちます。この日は塒から左旋回して飛んでゆきました。素早い行動で、この鳥の飛翔能力の高さを感じます。コハクチョウの飛び出しは、足で水面を何度も蹴って、重い体を浮かせ…

春の訪れ、ひばりの囀り

3月も中旬なのに寒い日が続いています。それでも、確実に春は近付いています。冷たい空気を、ものともせず、ひばりが囀り始めました。 私のCD鑑賞も、今までよく聴いていた、シューベルトの歌曲集「冬の旅」から「聴け、聴け、ひばり」を聴くようになりま…

早春のセッカ

セッカは、夏、よく鳴くので、降りた近くを探せば、たまに撮影できます。草に隠れるのが上手いので撮影できないことも多いのですが・・・。夏以外で撮影できた時は、眼前に、突然出現して、ビックリします。今回も突然やってきて、すぐに、逃げ去りました。…

梅とジョウビタキ

今年は梅の開花が全国的に遅いようです。「二もとの梅に遅速を愛す哉」(与謝蕪村)白梅と紅梅との開花の遅速を読んだ句のような気がします。どちらも愛でるいい歌です。梅林の白梅もようやく蕾が膨らみました。紅梅は、すでに咲いています。今日もジョウビ…

羽ばたくソデグロヅル

昨年の12月にソデグロヅルが来てから3ヶ月が過ぎました。そろそろ渡りの時期になりますね。ソデグロヅルも渡りの準備でしょうか、羽ばたきを繰り返しています。私は、1月に撮影して以来、今まで、1度も現地を訪れていませんでした。その後のことは、気…

舟上のダイサギ

いつも舟の上に、乗っているダイサギがいます。何時間も乗っているようです。その舟は、漁師さんの舟で、雑魚が残してあります。どうもこのダイサギは、魚を盗られないように、見張っているようにみえます。コサギも仲間のようで、コサギと一緒に長い時間、…

手賀沼のカラス

手賀沼のカラスは、新鮮な魚を毎日食べられます。漁師さんが船の上に魚を残してくれるので、それを他の鳥たちと共有しているからです。この日もハシボソガラスが船の魚を失敬して、口に咥えて飛んでゆきました。時には何匹も咥えていく厚かましいカラスもい…

手賀沼のカンムリカイツブリ

手賀沼に秋から滞在していた、カンムリカイツブリもそろそろ渡りの時期になってきました。沼に何度も潜って魚を捕獲して、よく食べ脂肪をつけて「渡り」の準備に入っています。この頃になると、警戒心もやや薄れて、岸近くでも平気で動き回ることがあります…

手賀沼上空を飛ぶセグロカモメ

最近、手賀沼上空をセグロカモメらしい鳥が飛んでいくのをよく見ます。こちらに飛んできたこのカモメは、水面に近付き着水しました。水面に浮かんでキョロキョロしてましたが、少し目をそらせたら、いつの間にか飛び立っていました。カモメの判別は難しいの…

梅林のジョウビタキPartⅡ

専門家のお話では、ジョウビタキは今ごろは冬羽が摩耗してよりきれいな夏羽になるそうです。梅林のこの子も秋に来た時よりも茶色の混ざった黒からくっきりした黒になって男前になっているようです。前に掲載したジョウビタキの写真は、梅の木があまり写って…

手賀沼のコガモ

手賀沼には、毎年、秋になるとコガモがやってきます。秋のかなり早い時期にやってきて、春のかなり遅くまで滞在します。割に警戒心が強くてオナガガモのように近くで撮ることができません。でも、そろそろ渡る準備のためか、岸辺近くに一羽が、せっせと夢中…

梅林のジョウビタキ

毎年、この梅林にジョウビタキがやってきます。今年は、寒かったからか、梅の開花が遅いようです。紅梅は、咲いていましたが、白梅は、まだ、蕾です。梅の花が咲いている枝になかなか来てくれませんが、まれに、とまることがあります。長い時間待って、なん…

手賀沼遊歩道のコゲラ

シジュウカラとコゲラの混群が遊歩道の立木にやって来ました。コゲラは木に吸いつくようにとまって、キツツキらしく嘴で木に穴をあけて、コトコトコトとドラミングの音を、周りに響かせます。一生懸命、木を叩きます。あんなに叩いて、頭に響かないのかと、…

手賀沼のカイツブリ「むぐっちょ」

手賀沼では、一年中カイツブリを観ることができます。よく潜るので、このあたりの言葉でカイツブリを「むぐっちょ」と言うようです。茨城弁のようです。潜るとなかなか出てきません。どこに行ったのか?見失うこともあります。今回は、見失いませんでした。…