「子狐の 隠れ顔なる 野菊かな」 (与謝蕪村)
大辞林 第三版によれば野菊は
とあり、ノコンギクは野菊の代表選手のようです。
明治時代、江戸川の唯一の渡船場の「矢切の渡し」付近には野菊がいっぱい咲いていたようで、小説家・伊藤左千夫の作品「野菊の墓」 の舞台となりました。
蛇足ですが「矢切の渡し」は、寅さんで有名な葛飾柴又から歩いて行けるところにあり江戸川対岸には細川たかし直筆の「矢切の渡し」の歌碑もあります。
柴又側の「矢切の渡し」を渡ってから歩いていける千葉県松戸市に「野菊の墓記念碑」があります。
「野菊の墓」の作品内容は、矢切地域 の農村・田園風景を舞台にした悲恋物語です。
この作品にでてくる野菊はノコンギクだったのかもしれません。