なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

マガンと一緒に行動するハクガンin伊豆沼

11月22日の伊豆沼のハクガンです。

伊豆沼は、宮城県にあり、白鳥やガン類の飛来数全国一で、昭和60年ラムサール条約指定登録湿地渡鳥(白鳥やガン)の生息地として世界的に有名であり、特にガンは日本に飛来する7割をしめるそうです。1967年、国指定天然記念物。1982年、国設鳥獣保護区。1985年、ラムサール条約指定登録湿地となり冬には白鳥や雁が訪れます。

伊豆沼ウィットランド交流館の人の話では伊豆沼内海の現在の雁の飛来数は、13万7千羽だそうです。

そのほとんどがマガンであり、ハクガンは極少数が飛来するそうです。

大量のマガンの中からハクガンを探し出すのは至難の業で、多くのバーダーとの情報交換やスコープで探す人たちとの連携によってようやくハクガンの親子2羽を見つけることができました。

首都圏で52年ぶりに見られた3羽のハクガンは幼鳥だったので、今回は成鳥を中心に撮影しました。

伊豆沼のハクガンの親子は多くのマガンの群れの中で同一行動をしているようでした。

マガンよりやや小柄のハクガンは、それほど遠慮している様子ではなくハクガンの親はマガモに囲まれながら羽ばたいたりしていました。

突然、マガンの群れがすざまじい羽音をたてて一斉に飛び立ちました。

その中にハクガンの親子も一緒に飛び立っていました。

雁の群れは、だんだん遠ざかっていきましたが、そのうちUターンして畑に降り立ちました。

ハクガンを撮影できたことは、多くの人たちのおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。