なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

印旛沼のヨシ原で擬態するヨシゴイ

夏鳥のヨシゴイが印旛沼のヨシ原を飛ぶ季節になりました。この時期は印旛沼のヨシ原では、大型のサギのサンカノゴイ、日本のサギ類で最小のヨシゴイが、同じヨシ原で生活しています。サンカノゴイもヨシゴイも擬態(ぎたい)する鳥として有名です。彼らは、…

悠然と空を飛ぶサンカノゴイ(山家五位)の連写40枚

5月29日印旛沼上空は薄曇(うすぐもり)。梅雨前(つゆまえ)の蒸し暑い朝でした。早朝は靄(もや)に霞んでいました。早朝、印旛沼の棲家(すみか)のヨシ原から田んぼに出て何時間も採食していたサンカノゴイ(山家五位)は、満腹になったのか?近づく人に…

桐の梢でさえずるホオジロ

松之山付近には桐の木が点在しています。桐は、四月から五月の頃に薄紫色の花を咲かせます。今、桐が一番華やかな時なのでしょうね。桐の産地は、岩手県の南部桐、福島県の会津桐などが有名ですが、新潟県の桐もよく知られているようです。新潟県十日町の津…

ノジコのさえずり(プロ写真家・浅見氏の作品)

先日掲載したチゴモズ撮影の時、同行していただいたプロ・野鳥写真家の浅見ベートーベン・スミスさんから、その時撮影したノジコのさえずりの写真が5月27日メールの添付ファイルで送られてきました。浅見さんのご好意でこのブログに掲載させていただきました…

高い梢にとまるコサメビタキ

コサメビタキは、春に越冬地の東南アジアから日本に帰ってまいります。コサメビタキは、平地から山の明るい林を好んで暮らし、繁殖期以外は1羽で行動することが多く見通しのよい枝にとまって狙いを定めて虫を空中でフライング・キャッチします。子育てを終え…

2羽のブッポウソウ

松之山付近の電線に2羽のブッポウソウがとまっています。最初は少しはなれてとまっていましたが、徐々に近づいて2羽が仲良く並びました。 さて、今回は少し趣を変えて、ブッポウソウが霊鳥(れいちょう)で仏教の三宝、仏・法・僧からの命名なので、僧侶の鳥…

雑木林の木陰で雄を待つ雌のチゴモズ

松之山温泉付近の雑木林の風薫る五月はチゴモズ雄の求愛の季節です。雄のチゴモズが、雌にエサのプレゼントを運んでカップルを形成する時なのです。チゴモズの産卵期は6月とのことです。今、木陰の目立たない場所で雌のチゴモズは、じっっと雄の帰ってくるの…

羽を少し広げ威嚇するチゴモズの囀り

松之山温泉付近の雑木林では、カッコウやホトトギスの声が聞こえてきます。その中に夏鳥として渡来するチゴモズの鳴き声も聞こえています。チゴモズは、近年とても数を減らしている野鳥で、環境省レッドリストで「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性…

五月晴れの空を飛ぶブッポウソウ

松之山温泉付近の五月晴れ(ごがつばれ)の空をブッポウソウ=絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)が飛んでいます。仏法僧(ぶっぽうそう)は、聖徳太子の「十七条の憲法」の二条目に示されているように「仏教の三宝(さんぽう)」なのです。曰(いわ)…

手賀沼を泳ぐ綺麗な額板のバン

額から上クチバシの付け根(=額板)の赤いバンが手賀沼の岸辺近くを泳いでます。あやめの咲く頃のバンの額板は、赤くてとても綺麗(きれい)です。気持ちよさそうにスイスイ泳いでいきました。 「鷭(ばん)遠く 雨中にとぶや 菖蒲刈る(あやめかる)」 (青…

手賀沼遊歩道の「あやめ」

手賀沼遊歩道のあちこちで黄色の「あやめ」を見かけます。日本の恋歌の名歌中の名歌といわれる「あやめ」を詠んだ歌があります。 「ほととぎす 鳴くや五月の あやめぐさ あやめも知らぬ 恋もするかな」 よみ人知らず(古今和歌集) 意訳:ほととぎすが鳴く五…

手賀沼遊歩道の紫陽花

手賀沼遊歩道に早くも紫陽花(あじさい)の花が咲いています。2016年の関東の梅雨入りは6月4日頃から6月11日頃の間くらいになりそうとの噂もあるようです。アジサイは、梅雨のころの代表的な花で、日本原産の花なのですが、花の色がいろいろ変化するので、「…

手賀沼遊歩道の緑陰の中のホオジロ

手賀沼遊歩道も初夏の装いをまとって緑一色になりました。すでに冬鳥が去り、斜面林のウグイス、ヨシ原のオオヨシキリの囀りやキジのケーンという鳴き声の他は鳥影(ちょうえい)の寂しい時期になりました。そんな中でも、遊歩道の緑陰で綺麗な複雑なさえず…

畦道に並ぶムナグロたちの間にいた、胸がオレンジ色の夏羽のトウネン

田植えの終わった水田の畦道(あぜみち)にムナグロたちが休んでいます。その並んだムナグロたちの間に小さな可愛い小型のシギ、トウネンも休んでいました。トウネンの夏羽は、頭部と胸がオレンジ色になるので綺麗です。比較的大きい千鳥のムナグロたちの間…

キョウジョシギ飛翔

稲敷市上空をキョウジョシギの群れが飛んでいます。キョウジョシギの夏羽根は、赤褐色と黒と白が複雑にからみあってとても綺麗です。キョウジョシギの名前の由来(ゆらい)は、夏羽根(なつばね)の艶(あで)やかな姿や、短いけれど目立つ朱赤色の脚から、京…

飛翔する赤いお腹のツバメ

五月15日、茨城県稲敷市の水田上空をツバメが飛んでいました。飛んでいる時は、よくわからなかったのですが、撮影した後で写真を拡大してみると、このツバメのお腹が赤いのです。こんなツバメがいるのかとネットで、調べてみると、「渡りの時期や越冬期に見…

五月晴れの空を飛んで水田に舞い降りたムラグロたち

毎年、4月下旬から5月頃にわが国に飛来するムナグロたちは、シベリアなどの繁殖地に向かう旅の途中であり、秋にわが国に飛来するムナグロは、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドでなどで越冬するための旅の途中なのだそうです。近年の調査によれ…

オステオスペルマム

今年の春、我が家の花壇のオステオスペルマム(アフリカンデイジー)が元気いっぱいに咲きました。去年の春、ほんの小さな一鉢を購入しただけの一握りの花でした。一年が経ち、こんなに大きくなって咲き誇っています。一鉢の花がこんなに大きく育ったのは初…

旅の途中のチュウシャクシギたち

千葉県では「田植え」の時期は五月が最盛期です。この「田植え」が始まる頃から、北に帰る旅の途中のチュウシャクシギの姿をあちらこちらで見かけます。嘴が下に向けてそったシギは、ダイシャクシギ、コシャクシギそしてこのチュウシャクシギがいます。チュ…

アカエリらしい夏羽のアカエリカイツブリ

アカエリカイツブリは、夏季には夏羽として頸部から胸が赤褐色の羽毛で覆われ、名前どおりのアカエリになります。この漁港には数羽のアカエリカイツブリがいたのですが、みな冬羽でこの一羽だけ夏羽でした。アカエリカイツブリは、日本では冬季に冬鳥として…

ヒメジオンにとまるアオスジアゲハ

最近、白いキク科のヒメジオン(ヒメジョオン(姫女苑))をあちらこちらで見かけます。 日本に古来から咲いている花の様に見えますが外来種だそうで、北アメリカ原産とのことです。 明治時代に入ってきて、鉄道と共に日本全国に広まりテツドウソウ(鉄道草)…

巣材を採集するヒガラ

ウグイス、コマドリ、コルリなどが囀っているこの森にひょっこりヒガラが姿を現しました。高い梢にとまって地上を見つめています。降下して来ました。何か探し物をしているようです。クチバシいっぱいに枯れ草をくわえました。ヒガラは、巣作り用の材料を集…

母の日のプレゼント、ピンクのバラ「オードリー・ヘップバーン」

母の日はゴールデンウィークが終わってすぐ、毎年5月の第2日曜日とのことで、2016年の母の日は、5月8日でした。先日、我が家の小さな花壇に初夏の花を植えようと花屋さんに行きました。「母の日」のことはすっかり忘れていたのですが、花屋さんで「母の日の…

エサを漁る夏羽に変身したクロジ(オス)

この深山にはコマドリやコルリやゴジュウカラなどの他にクロジも藪に潜んでいるようです。クロジも藪の中から姿を現しました。クロジは、春になると、夏羽に変わります。このクロジ(オス)は、茶色の混ざった冬羽から、きれいなグレーの夏羽に変身して、「い…

忙しそうに飛び回る樹上の忍者ゴジュウカラ

コマドリ、コルリ、ウグイスなどが囀っている森の中でゴジュウカラは、現在、子育て中のようで、あたりを頻繁に飛び回って、忙しそうにエサ集めに没頭しています。ゴジュウカラは、大きそうに見えますが、実際はスズメより一回り小さくて、体長約13cmであり…

藪から出てきたウグイス・コマドリ・コルリ夢の競演

この深い森では、多くの鳥の囀りが聞こえてきます。キビタキ、コルリ、コマドリ、ウグイスの歌声です。キビタキは木陰にいるので藪の中に入りませんが、コルリ・コマドリ・ウグイスは、運がよければ藪の中からひょっこりと出てきてくれるかもしれません。あ…

眼前で羽ばたくシロエリオオハム

アビ科の野鳥には、アビ・ハシジロアビ・オオハム・シロエリオオハムなどがあるようです。アビ科の野鳥は、主に魚を食べる鳥ですので、海岸や漁港などで見れるようですが、私にとっては初見の鳥です。アビやオオハムなどは「冬鳥」なので、冬を日本で過ごし…

ソングポストを飛び回る夏羽コジュリンのオス

コジュリンは,環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている希少種です。日本では、本州中部以北と熊本県で局地的に繁殖が記録されていて、冬は太平洋岸の暖地で過ごすそうです。日本以外では、中国とロシアの国境地帯の限られた地方にのみ…

笹薮から這い出るコルリ

「瑠璃(るり)鳥の 夢呼び過ぎし 森かげや しめり覚ゆる しろがねの笛」 (尾上柴舟) 笹薮から「幸せの青い鳥」コルリがヒョッコリ出てきました。コルリもコマドリと同じように都市部では、めったに見ることのできない野鳥のひとつです。私も都市部で見か…

甲斐路で囀るコマドリ

「山にいりて 世ははるかなり 渓川(たにがわ)や あを葉にひびく 駒鳥(こまどり)の声」 (中村憲吉) 夜がだんだん遠ざかり、眩(まばゆ)い五月の太陽が、甲斐路(かいじ)の深い森を照らす時、コマドリが、高らかに恋の歌を歌います。「ヒイン・カラカ…