なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

オオダイサギのいる湖面に下りるタゲリの群れ

渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)の谷中湖(やなかこ)に冬鳥のダイサギの群れが休んでいました。

今、その頭上を数十羽のタゲリの群れが飛んでいます。

イギリスでは、ミューと子猫の鳴き声のような不吉な鳴き声を出す鳥「タゲリ」をwandering jew(ワンダリング・ジュー=さまよえるユダヤ人)と呼ぶようですが、まさにタゲリの群れは統一性がなく、ふらふらと彷徨(ほうこう)するように飛んでいます。

冬鳥としてのダイサギは、国内で繁殖している「ダイサギ=亜種チュウダイサギ」に比べて大きいので「オオダイサギ」とか「ダイダイサギ」と呼ばれているようです。

ここ渡良瀬遊水地の谷中湖に冬鳥のダイサギつまりオオダイサギの群れが分散して佇(たたず)んでいる場所に、今、タゲリの大群が、こちらも思い思いに分散して降下しました。

広い広い谷中湖は、冬鳥の群れが羽を休めるにはふさわしい場所かもしれません。

ダイサギタゲリは、呉越同舟(ごえつどうしゅう)なんでしょうか?