なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ハイライトを浴びるカワセミ

北柏ふるさと公園のカワセミ♂です。

このカワセミは、時々、柳の枝から、魚を狙いますが、柳のしだれた枝が、カーテンのようになって、姿を隠してしまいます。

でも、野分の風が、強く吹き付けると、枝が揺れて、柳のカーテンが開きます。その時、カワセミは、華麗な姿を現します。

柳の背後から差し込む淡い光が、カワセミを浮き立たせ、ハイライトを浴びたカワセミを演出しています。
それなのにカワセミの目は、光って輝いています。

あどけない若くて元気なカワセミですね。


ところで、カワセミ翡翠(ひすい)の名前が冠せられたのは、室町時代からのようで。宝石の翡翠は、カワセミのコバルト・ブルーの羽のように、美しいので、鳥のカワセミにあやかって、命名されたそうです。

カワセミは、室町時代以前は、「そび」と呼ばれ、それが「しょび」に変化し、それが「しょうび(ん)」にかわったそうです。また、「そび」は、「せみ」にも変化して、川のほとりでよく見られたので、「かわしょうびん」、「かわせみ」と呼ばれるようになったとのことです。

カワセミの体は、普通の鳥と比較して、特異な形をしています。クチバシと頭が大きく、尾が小さい体形で、計測すると、およそ25頭身だそうです。写真で見るカワセミは、大きそうに見えますが、スズメより少し大きいですが、その大部分が、クチバシなので、それほど大きくはないのです。

この体形と、とってつけたような赤い小さな足は、カワセミの「かわいらしさ」を演出しているように思えます。