なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

手賀沼遊歩道脇の水田で採食する夏羽に化粧したダイサギ

4月29日は、晴れですが、とても風の強い日になりました。こんな風の強い日は、小鳥は飛ばされてしまうので、ほとんど姿を見せません。そんな時、中型や大型のコサギやダイサギなどの白鷺は、そんな風にも負けないで、田植えのために水を張った水田で獲物を狙…

車の前の道路に出てきたキジ

車の前の道路に突然キジのオスが出てきました。車が動いていても鳥たちはそれほど気にしていません。人が車を降りるまでは安全と心得ているようです。車が道路に止まったので、キジは平気で道路上のエサを拾い食いして、草むらに消えました。我孫子周辺には…

手賀沼遊歩道脇で咲いている「あやめ」

「ほととぎす 鳴くや五月の あやめ草 あやめも知らぬ 恋もするかな」 (古今和歌集 よみ人しらず) 意訳:ほととぎすが鳴く五月に咲きほこるあやめ草、そのあやめではないけれど、 この世の筋道(あやめ)もわからなくなるような恋に焦がれている私) 手賀沼…

藤の花とクマバチ

「 馬鹿にさんすな 枯木じゃとても 藤が巻きつきゃ 花が咲く」 (佐渡の盆踊り歌) 日本にはノダフジ、ヤマフジの2種があるそうです。私たちが観賞用に見る藤は野田フジと呼ばれるそうですが、一般に山に咲く山フジもあって別の品種だそうです。ツルが左にまく…

二頭のアゲハチョウと邪魔するアオスジアゲハ

「揚羽蝶(あげはちょう)おいらん草に ぶら下がる」 (高野素十) あでやかな2頭のアゲハチョウ(ナミアゲハ)が手賀沼遊歩道近くで舞っていました。2頭は近づき絡み合いながら舞っています。どうもアゲハチョウも恋の季節のようです。そこにアオスジアゲハ…

ヨシ原でさえずるオオヨシキリ

「葦切り(よしきり)や 揺(ゆ)れつつも鳴く 葦のさき」 ( 水原秋桜子) 手賀川流域のヨシ原に今年もオオヨシキリがやってきました。ヨシの中ほどに隠れて囀っていましたが、そのうちヨシの先端にとまって鳴き始めました。夏鳥として、渡ってきたオオヨシキ…

車の前を通り抜けるコジュケイ

柏市の藪の道を車が進んでいきますと草むらからコジュケイが出てきて車の前を左から右に横切りました。あわててカメラを構えたのですが、すでに草むらに姿を消す寸前でした。すると左の草むらからもう一羽のコジュケイが現れました。もうすでにこちらの車は…

春の野を飛ぶオナガ

春の野をオナガが飛んで鉄塔近くの木の枝にとまりました。少し近づいてみたら、気付かれて飛ばれてしまいました。オナガは、カラスの仲間なので「ゲーッ・ゲッゲ」などと汚い声で鳴くのですが、なかなかスマートな体形で、黒いベレー帽をかぶり、翼や長い尾…

畑に舞うキアゲハ(春型)

放置している畑には、タンポポが咲き乱れています。たくさんのモンシロチョウが飛び回る中に少し大きめの蝶も飛んできました。鮮やかな黄色の目立つキアゲハ(春型)のようです。キアゲハは年4回発生するそうで、最後のサナギは、畑などで越冬するようです…

カラスにモビングされるサシバ

一般に、一部の鳥類が自分より大きな猛禽(もうきん)類を単独又は集団になって威嚇し飛行するタカやワシの周りで鳴きわめいて飛び回る行為をモビング(擬攻撃)といいます。カラスは、モビングする代表的な鳥ですが、やはり、猛禽類は強いので、やりすぎる…

谷津田を飛び回って獲物を探すサシバ

「鷹一つ みつけてうれし 伊良古崎(いらござき)」 (松尾芭蕉) 注)伊良湖岬(いらごみさき)は、昔より鷹の渡りで有名な場所です。 4月19日のお昼頃、柏市の谷津田にも里山の鷹サシバが飛んでいました。 サシバは、この場所で毎年営巣していますが、今年…

田んぼに飛来したチュウサギ

野田市のコウノトリの里付近の農地で夏鳥のチュウサギを見つけました。このチュウサギは白い羽がとても綺麗な白鷺です。チュウサギは、アジアの南部とインドネシアに分布し、日本には田植え前の頃、夏鳥として渡来し、その多くは秋に南方に去って行く白鷺で…

餌を与えるために飛び上がるコウノトリの母親(コウちゃん)

4月16日、コウノトリの里(千葉県野田市)にいるコウノトリの親子を見学してきました。この親子の説明のために、朝日新聞の本年1月19日のコウノトリの里の記事を掲載します。国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰に取り組む野田市は28日、今年の試験放…

里山の鷹サシバ

「差羽(さしば)帰り来て 伊良湖(いらこ)よ 夏満ちたり」 (金子兜太) 昨年も我孫子市の里山に飛来していた夏の鷹サシバが、今年も3月に飛来していたようです。4月16日(土)に、このサシバに会いに出かけてみました。4月になっても冬鳥のツグミやアリス…

緑木にとまるウグイス

桜が散っても、時々、ウグイスの鳴き声が聞こえてきます。我が家の近くのウグイスが、いつも棲んでいる雑木林の藪を抜け出して、人家の木々に出張って鳴いています。鶯の姿は見えないのですが、居間で寝転がってウトウトしている時に聞くその鳴き声は、なん…

春の湿地のコチドリ

春の湿地をコチドリが忙しげに歩いていました。コチドリは夕方から夜にかけてよく鳴くようです。「ピーユ、ピーユ、ピピピ、ピーユ」と特徴的な物悲しげな鳴き声を繰り返します。このもの悲しげな鳴き声は、島崎藤村の東北時代の青春の詩集「若菜集」の草枕…

湿地のクサシギ

春の水辺にクサシギがいました。クサシギは、イソシギとよく似ていますが、イソシギより大きいシギです。(クサシギ全長24cm、イソシギ20cm)クサシギの小さな群れが、田んぼの水路にいる時は、近づくとすぐに逃げるのですが、今回のように他のシギ…

調整池のオジロトウネン

オジロトウネンが調整池の水溜りの岸辺でチョコチョコ動き回りながら採食しています。以前は関東地方以南で多数が越冬していたようですが、今では水辺で一羽か数羽を見るだけに減少しているようです。国際自然保護連合(IUCN)により、2004年からレッドリス…

春の野を悠然と飛翔するノスリと川辺のアオジ

春の野は桜が咲き誇って、その花びらは風に吹かれて漂い,花びらの束は地上につもっています。畑の畦道にはタンポポがあちこちで咲き乱れて春を謳歌しています。 「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」 (在原業平) 意訳:この世の中…

声を限りに大空で囀るヒバリ

畑の上空でヒバリが囀っています。ヒバリは留鳥なので一年中その場所にいるのですが、土色の身体は目立ちにくく自然に溶け込んでしまって春意外はほとんど人に気付かれません。でも、春になると大空で声高らかに囀ります。時には、畦道でも囀ります。 小説{…

電線にとまるオオタカと畑のあぜ道に咲くタンポポ

最近あちこちでオオタカを見かけます。オオタカは、平成18年(2006年)12 月に環境省レッドデータブックの改訂により従来絶滅危惧Ⅱ類のランクから準絶滅危惧種に降格されました。オオタカの環境省レッドリストランクの推移は次のように変化しているそうです…

満開の桜の蜜を吸いにくるニュウナイスズメ

4月8日は、花曇!東京周辺は満開のピンクの花びらのソメイヨシノでいっぱいです。広葉樹林に棲んでいる越冬中のニュウナイスズメたちの小さな群れが桜の蜜を吸いに里にやってきています。ちょうど今が、平地の人家付近では、ほとんど見ることができないニュ…

手賀沼遊歩道のタシギと路傍の土筆(つくし)

春になると手賀沼周辺でタシギをちょくちょく見かけます。一般に歌に詠まれるシギ(鴫)といえば昔からタシギ(田鴫)のことを言ったようです。冬の渡り鳥であるタシギは秋に北の方からやってきて、春の終わりごろ再び北の方へ帰って行きます。関東地方で春先に…

小さな幸せを運ぶツバメとスミレ

4月5日は、花冷えの曇り空。朝は雨が降っていてその後はどんよりした曇り空!それでもツバメは元気に飛んでいます。ツバメは3月ころ南方から長い旅路を経て日本に飛来し、巣作り、子育てをして秋に帰ります。ツバメは、日本でも西洋でも「幸せを運ぶ鳥」のよ…

春の渡り途中のツルシギ

3月になると越冬していたカモたちがそれぞれの場所に集まって北に渡る準備を始めます。そして、中旬にはコチドリやツルシギが姿を見せ始めます。4月になればもう千葉県のあちらこちらでツルシギやコチドリなどのシギ・チをよく見かけるようになり本格的な「…

まだ帰らない手賀沼のカンムリカイツブリ

冬には、いっぱいいた手賀沼のオナガガモや他のカモたちも大半は3月に北に帰っていったのですが、4月3日になってもこのカンムリカイツブリは残っています。もう越冬して半年くらいは手賀沼で暮らしていたので、あまり警戒心もないようで、手賀沼の岸辺近くを…

手賀沼のコブハクチョウ抱卵開始

4月3日は曇り空、手賀沼遊歩道のソメイヨシノの桜も開花し始めました。手賀沼では、3月末にオスとメスが協力してクチバシで巣材を運んで作り上げた、大きな巣の中にメスが入りました。近くでオスが警戒しています。コブハクチョウの抱卵の開始です。オスは、…

手賀沼遊歩道で囀るホオジロ

手賀沼湯歩道はすっかり春になりました、春になるとウグイスのオスだけではなくホオジロのオスも草木の上に止まって綺麗な声でさえずります。ホオジロのさえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえます。この鳴き声…

春の手賀沼で遊ぶバン

春うららの手賀沼で警戒心の強いバンたちも気分がいいのか、のんびりと岸辺近くを泳いでいます。いつもは岸辺の草むらでコソコソ動いているのに水に出てスイスイ泳いでいます。水かきが無いのであまり泳ぐのは得意ではなさそうで、そのため岸辺近くで泳いで…

手賀沼遊歩道の花(ユキヤナギ、コブシ、サクラ、ホトケノザ、タンポポなど)とカワセミとクイナとウグイス

今日から4月。新年度のはじまりです。4月になると手賀沼遊歩道は、春、真っ盛りになります。白い花(ユキヤナギ、コブシ)ピンクの花(ソメイヨシノ)黄色の花(菜の花)やタンポポなどの草花でにぎわいます。遊歩道を歩いていれば鶯の鳴き声があちこちで聞…